鮭とばとコーヒー

四度目の正直ブログ

Mac OSの日本語入力とプリウスのシフトレバー

いいかげんなことを書くための免罪符になるか分かりませんが、前もっておことわりしておきます。
デザインの知識などは持ち合わせていないため、以下はあくまでも素人目線で見たときの話です。自動車の運転免許は取得したものの、殆ど乗っていないため車の運転に関してもほぼ素人です。工学に関する知見も持っていません。そういうつもりでお願いします。

Mac OSといえば、洗練されたデザインとか直感的なUIとか、そういう言葉で褒められることが多いと思います。直感的かどうかはさておき、Windowsマシンにも付いていればいいのになあ、と思うキーが「かな入力」と「半角英数入力」のキーです。

Appleのページへのリンク

スペースバーの両側にあるものです。「かな」を押すとかな入力、「英数」を押すと英数入力になります。 Windowsでは「全角/半角」ボタンでトグるようになっているのとは違います。

トグルスイッチが悪いという訳ではないのですが、入力し始めるときに「今はどちらの状態か」を気にしないといけないのが僕にとってはストレスなのです。Macの方式のよいところは、現在の状態にかかわらず、とりあえず目的の入力モードのキーを打鍵して入力をはじめればよい所にあると思うのです。 状態が明確に分かるものにトグルを採用することは悪くないと思います。部屋の電灯やテレビなどの電源であれば、何のストレスもなくトグルスイッチを使うことができます。

ちなみに、僕は入力メソッドにSKKを使っています。<C-j>を日本語入力、<C-l>を半角英数の入力にあてています。これもショートカットを誤爆させることがあり地味にストレスなのですが、良い解決方法を見つけられずにいます。何かいい方法ないですかね……。

閑話休題プリウスのシフトレバーの話です。
プリウスといえば「見たら逃げろ」だの「プリウスミサイル」だのと散々な言われようです。コンビニに突っ込んだり病院の駐車場から転落したりと、事故が多い印象ゆえの不名誉な渾名ですが、原因としてシフトレバーが指摘されることがあるようです。

プリウス シフトレバー」でGoogle検索して上位にヒットした記事のリンクです。予測変換で「わかりにくい」とサジェストされるくらいなので、そう感じている人は多いのでしょう。シフトレバーの操作の分かりにくさの原因として、例えば2つ目の記事では

  1. シフトポジションがレバーの位置で表示しない為、どこに入ってるかわからない
  2. 手応えが従来のシフトレバーと全く違う為、操作した感がない
  3. シフトを動かしても、その場所でレバーが固定されない為わかりにくい

ことが挙げられています。

既存の車ではシフトレバーの位置で現在の状態を確認していたのに対し、シフトレバーが元の位置に戻ってしまうために分かりにくいということなのですが、 殆ど車に乗らない僕にとっては、こちらの方が分かりやすいように思えるのです。実際、同じようなことを書いている人がいました。

プリウスのシフトレバーがわかりにくい?そんなことはないと思う。

上でMacの入力メソッドの切り替えを褒めましたが、プリウスのシフトレバーも同じような設計哲学を持っているのではないかと思うのです。つまり、ある状態への遷移の操作が現在の状態に依存しないという特性を持たせるために、あえて「操作後にシフトレバーが元の状態に戻る」という設計にしているのではないかということです。上記の記事でも触れられていますが、

ストレート式を含めた他のAT車は、Pに入ってる時にRにしたければ下に動かし、DからRの場合は上に動かす。
こっちのほうがややこしくない?まずどっちに入ってるか認識してからどちらかに動かすか考えなければならないもの。

これは「シフトレバーの位置によって現在の状態を示す」ように設計した弊害と言えるでしょう。インジケータとコントローラを分離しなかったがために、運転手が行うべき操作が状態に依存するようになってしまいました。プリウスのシフトレバーはこの点を見事に解決していると思います。 個人的にはPに入れるためにボタンを操作する点は分かりにくい気もしますが、触るのは発進時と停車時だけなのでまごついてもおおよそ問題はなく、安全面の問題にはならない気がします。

既存の車はシフトレバーについて一貫した設計哲学を採用してきました。哲学と呼ぶほどのものはなかったかも知れませんが。プリウスのシフトレバーの「分かりにくさ」は、既存の仕組みに過度に適応してしまった人間側の問題であるような気がしてならないのです。